2014年 9月号 第57回「なぜお墓は石でつくるの②」
「古事記」の中に「墓石」の話が出てくるのをご存知でしょうか。
「古事記」の中に「墓石」の話が出てくるのをご存知でしょうか。
古事記には神話としての日本の「国づくり」の事が書いてあります。
昔々、日本列島は天の神々が、イザナギの命という男の神様とイザナミの命という女の神様に国づくりを命じて生まれました。
イザナギとイザナミが天上から下界をのぞくと、そこは何もなくドロドロした油のような世界でした。そこで天の浮橋から天の沼矛を差し込み、かき混ぜて引き上げると、矛の先からコロコロと塩が固まるようにして出来たのがオノゴロ島です。二神はその島に降りて、天の御柱を立て「柱の左右から回って出会った所で国を生もう」と誓います。
まず淡路島、次に顔が四つある伊予の島(四国)最後に生まれたのが秋津島(本州)で、日本には八つの島々からなる「大八島国」が誕生しました。国生みが終わると次は石土・風・海・山など様々な神を生み、イザナミは「火(迦具土)の神」を生んだ時、御陰を焼かれて病気になりました。
ここから始まるのが、日本最初の「墓石」の神話です。
- イザナミの命:イザナミのみこと
- イザナギの命:イザナギのみこと
- 御陰:ほと
- 迦具土:かぐつち
- 大八島国:おおやしま
- 天の御柱:あめのみはしら
- 秋津島:あきつしま
- 伊予の島:いよのしま
- 天の沼矛:あめのぬぼこ
- 天の浮橋:あめのうきはし